もう一つの楽園~南バハカリフォルニア~
最近気づけば日本を出てメキシコに来てから2年とちょっと経つ。
初めて来た時と合わせて3年以上になる。
ということでここでメキシコのスラムに住んでいた時期も
ある自分が軽くメキシコシティについて話す!
おそらくメキシコに来たこともない人からすれば「荒野にサボテン」、「アステカ、マヤ文明」、「インディジョーンズ」、「危険、治安悪い」、「麻薬マフィアの巣窟」、実際に大阪の友達から「メキシコてその辺の道にボクサーとマフィアで溢れてるんちゃうの?」
と言われるほど、大半は悪い噂とイメージしかない。(地域によっては否めない部分もある)
まぁ極端な悪いイメージが多いのもメディアがほぼ悪いニュースしか取り上げないのは強い、、
実際、初めてメキシコシコシティを見た時の印象は、行く前の荒野のど真ん中にサボテンの隣ででっかい帽子被ったマラカス持って踊るヒゲの男がいると想像していたそれとは遠くかけ離れていた。
メキシコシティは800万強の人口を持つ中南米屈指の大都市で、大阪とほぼ同じ人口。
高層ビルが立ち並びスモッグで空気は濁っていて平日の街はほぼ常に渋滞。
自分にとってメキシコは一言で言い表すと「遠い国のようで近い国」
いやちょっと待て、地理的に日本から1万4000㎞も離れていて成田から直行便でも14時間かかって間違いなく遠い。
それでも何故かこの国にいると親近感が沸いてきて居心地が良い。
なので正確には「遠いけど親近感の沸く国」か。
人は基本的にオープンで温かく情があってやさしい上に
外からきた馬の骨とも知らない自分にも大手を振って迎えてくれたほど寛容な国。
それに海外から来た人に対して歓迎を示すのはもはや文化レベルで根付いている。
何でもアステカ文明の頃から征服に来たスペイン軍に対して物品を贈呈したり、ご馳走しておもてなししていたという逸話もある。
比較的人種に対しても大らかで、特にアジア系に対してもチーノ"chino"(中国人)と言ってくるだけでそこはムキになる必要なく気にしないでOK。
ちなみにメキシコでは基本的にアジア人はもれなくチーノに統一される模様。
(現地のアジア人の割合のほとんどは中国人が占めているため。)
メキシコ料理もおいしい。基本的に肉が中心で特に辛い食べ物とパクチー好きには外せない。
あとメキシコは大きい。
記憶が正しければ国土面積は大体日本の5.5倍。
人口は現段階で日本と酷似していて1億2千万強だが平均年齢は日本の49歳と比べてメキシコは29歳程度と人口減少の傾向があると言われる中でもまだまだ圧倒的に若い人が多いのがメキシコ。
陸地も太平洋とメキシコ湾の海に囲まれて、森林、山岳、中央高原、砂漠に荒野と地形も豊かで気候も基本的には温暖で湿地帯から多様だ。
そこでメキシコの中でも世界的なリゾート地と言えばメジャーなのは
キンタナロー州のカリブ海沿岸にあるカンクンを思い浮かぶはず。
実はカンクン以外にまだそれほど日本では知られていない北米屈指の楽園がある。
カリブ海とはまったくの正反対でカリフォルニア半島の南バハカリフォルニア州「ロスカボス(Los Cabos=サン・ルカスとサン・ホセの二つの町からなるところの総称)」
カリフォルニア半島のほぼ岬。
聞いた話では、ロスカボスはもはやメキシコというよりもアメリカ人のための観光地として栄えていてカンクンと同じくドルが流通していて景気もメキシコシティ、カンクンよりも断然羽振りがいいという話。
そのお陰で物価はメキシコ内で一番高い地域とされているらしい。
実は数年前からロスカボスには興味があったけど機会がなかった。
だけど今回ロスカボスにいる友達に会いに行く機会を得た。
去年に一度メキシコシティで日本語を教えている友達、アルドと知り合った際に弟がロスカボスにいるから今度遊びに来いとのこと。
あ、ありがたい!
バイオリン弾くうえに日本語も多少話せて心まで広いとは男前や。
と心を喜ばせていた矢先、少し後にメキシコにもコロナが蔓延し始めた。
結果的に出発は今年に持ち越しになったが。
2か月程前についにチケットを購入。メキシコの格安航空会社、ビバアエロバスのスマート(flexible ticket)メキシコシティ↔ロスカボス間の往復便で大体2500ペソ。日本円で1万3千円ぐらい。
ちょうどセマナ・サンタ(イースター。カトリックの伝統的な祭日)という2週間ぐらいの大型連休の終わりを狙ってか、思ってたより安く手に入れられたので良し。
こんな流れで、メキシコ屈指の楽園、ロスカボスにとりあえずどんな感じか観光もかねて友達に会いに行ってきたんでこれからその様子を書いていくんでよろしゅう!
つづく。